2026年2月25日、「第2回全国焼き芋(サツマイモ)選手権」が実施されました。全国から寄せられたサツマイモおよび焼き芋は全77品(サツマイモ部門37品・焼き芋部門40品)。2年前の第1回は東京会場のみで評価が行われましたが、第2回では生イモでエントリーする「サツマイモ」部門を東京会場で、冷蔵・冷凍など加工品でエントリーする「焼き芋」部門を大阪会場で評価が行われました。
【東京会場】
今回の会場は、池袋にある武蔵野調理師専門学校でした。
準備風景を覗き見すると、準備担当の野菜ソムリエさんたちが膨大な量の焼き芋を1本1本丁寧に取り扱っていました。
「サツマイモ」部門では、生イモを同じ条件で焼いて冷ましたものを審査します。冷めていてもふっくらしている姿はおいしそうな予感しかしません。
審査用にカットされた焼き芋たち。よ〜く見ると、皮や果肉の質感、色に細かな違いがありますね。
ナンバリングされたシートの上に焼き芋が配布されていきます。
準備が整い、評価員たちが入場してきました。
東京会場では30名の評価員がAとBの2グループに分かれて、商品名・品種・産地・生産者等すべての情報が伏せられたブラインドでの食味評価を行います。
筆者の担当はBグループ20〜39番です。
黄色い果肉、白っぽい果肉、紫色の果肉。サツマイモにも多様性を感じますね。
まずは味覚識別テストから。薄く味付けされた甘味・塩味・酸味・無味の4種の水溶液を判別し、不正解の場合は評価点が無効になります。評価員たちは味覚を研ぎ澄ますために、体調を整え、前日から刺激物を食べないなど食事にも気をつけています。
公平を期すために席ごとに異なる位置に貼られた付箋の番号から食味評価をしていきます。私の席では23番に貼られていました。輪切り1個ではなく、半月切りが2個配布されているのも公平性のため。サツマイモは部位によって味に違いが出るため、異なる部位が1個ずつ配布されています。少しずつ試食する時は両片を食べて評価するよう、事前に指示がありました。
後半の評価に影響しないよう、筆者は半量ずつ食味評価をしていくことにしています。Bグループ全20品を一巡し、すべての評価点とコメントを記入したあとは、「いちばんおいしいと感じた焼き芋」と「ホクホク食感No.1」「しっとり食感No.1」「甘さNo.1」をそれぞれひとつずつ選びます。筆者の場合は、おおまかに絞り込んだ中から、二巡目の試食をして最終決戦。すっきり軽やかな甘み、ずっしりとコクのある甘みなど、甘みひとつにも違った魅力のベクトルがあり、一つに決めるのは毎回のことながら本当に難しく感じます。
評価員たちは目の前の焼き芋に全集中!広い会場が静けさに包まれていました。
審査終了後に情報が開示され、会場入口には出品されたサツマイモがずらり。生イモの外観は同じように見えても、焼くことで味や食感に異なる個性が出てくるのが焼き芋の奥深さです。
別グループでしたが、白い皮が特徴的な品種「きみまろこ」が気になりました。
【大阪会場】
大阪会場では33名の野菜ソムリエが評価員をつとめ、40品の焼き芋(加工品)をブラインドで食味評価しました。
大阪会場の評価員たちの声をご紹介します。
●立花 尚子 さん(野菜ソムリエ上級プロ)
全体的にねっとりとしたお芋が多いのかと思っていましたが、「ねっとり」も「ほくほく」も「蜜のような甘さ」も「ナチュラルな甘さ」もバランスよく出品されていて、それが実際のニーズと合っているのだろうと感じました。ただ、好みはあれどどれも美味で、甲乙つけがたかったです。そして冷めてもどれも美味しく冷やし芋のニーズがあるのもよく分かるくらいお芋のクオリティが高いのだと実感しました。
●小川 弥生 さん(野菜ソムリエプロ)
焼き芋の世界の奥深さを再認識する機会となりました。個性派揃いで同じものが1つとしてありませんでした。これからもまだまだ目が離せない。すごいぞ!焼き芋!!
●宮坂 敏史 さん(野菜ソムリエプロ)
甘み一つ、ホクホク感一つ、ネットリ感一つにしても、非常に多様性に富んでいることを知りました。サツマイモは栽培しやすい品目といわれていますが、今回のサツマイモはオリジナリティを創り上げるために、生産者様それぞれが創意工夫されている事をひしひしと感じました。
●長谷川 恵 さん(野菜ソムリエ)
焼き芋にすることで芋本来の甘さが引き出されて、そこに焼き芋の香ばしさが加わり、アクセントとなって美味しさをより一層感じることができました。しっとりか、ほっくりか、好みが分かれるかと思いますが、バランスのとれた食感の“芋”が多かったことに驚きました。美味しさは一手間加えることでさらに感じられることを実感しました!































