スラリと長く、濃い緑色の姿から、初めて目にする方には「きゅうり!?」と間違えられそうなズッキーニ。実はカボチャの仲間で、写真のようにおなじみの緑色の他、黄色のものや、真ん丸な形をしたものもあります。宮崎県、長野県、群馬県などで栽培されており、6月から8月にかけて収穫期を迎え、開花後5日ほどで未熟な実を収穫します。
ズッキーニは皮ごと加熱調理し、皮の部分が持つ独特の歯ごたえや、ナスのようにやわらかな果肉の食感、ほのかな甘みのある風味を楽しみます。イタリア料理やフランス料理でよく使われ、煮ても焼いても揚げても美味で、オリーブオイルと相性がよく、トマトやパプリカなどの夏野菜と炒め合わせて煮込む「ラタトゥイユ」などには欠かせない野菜です。
栄養価としては、体内の余分な塩分の排出を助けてくれるカリウム、すぐれた抗酸化作用で知られるベータカロテン、美肌効果や免疫力アップに欠かせないビタミンCなどが含まれています。
選びかたと保存
購入の際は、ヘタの断面が新鮮で全体の太さが均一なもの、大きすぎないものを選びましょう。冷やしすぎると食味が落ちるため、保存する場合は新聞紙で包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。ただし3~4日以内に料理するのが、おいしさを楽しむポイントです。
ズッキーニにタコスミートを詰め、ピザ用チーズをのせて焼きました。タコスミートは意外と簡単に作れますので、ぜひお試しを。
- ズッキーニは縦半分に切って中をくり抜き、電子レンジ(強)で2分ほど加熱します。
- くり抜いたズッキーニの中身とたまねぎ1/4個をみじん切りにし、合挽肉100g、おろしにんにく小さじ1とともに、オリーブオイルを熱したフライパンで炒め、ウスターソース大さじ1、ケチャップ大さじ1/2、チリパウダー少々、塩こしょう少々で味を調えます。
- 1に2を詰めてピザ用チーズをのせ、オーブントースターでチーズがこんがり色づくまで焼きます。