取材ノート
新感覚野菜! 皮や芯までおいしく!?
「ZENBで食べるともっと楽しくなる夜会」に潜入。

今年の初頭に開催された「まるごと野菜ZENBで食べるともっと楽しくなる夜会」。まだ緊急事態宣言が出される前のことでした。「ZENB(ゼンブ)」シリーズに興味津々の野菜ソムリエたちが築地の日本野菜ソムリエ協会に集まりました。

入口のウェルカムボードはコーン断面


席は野菜のくじ引きで!

ZENBシリーズには、一般的にはつかわれていない野菜の皮、さや、芯、わた、種などがまるごとつかわれています。昨年秋の「野菜とデザイン展」に足を運んだ野菜LOVERたちの間では、話題沸騰の商品でした。SNSに投稿された巨大パプリカの写真とともにその存在を知った方も少なくなかったようです。

2019年秋に開催された「野菜とデザイン展」

さて、話は夜会に戻ります。

ZENB PASTE。なんと、野菜そのままの色!


ZENB STICK。絵入りのパッケージがかわいい

今宵の夜会は二部構成。第一部ではZENB JAPANの長岡氏から、商品開発に至った背景などをお聞きしました。

ZENB JAPAN株式会社の長岡雅彦氏

じつは「ZENB」はミツカングループのブランドとのこと。そう、あのお酢のミツカンです。

1804年のミツカン創業時、当時は捨てるものだった酒粕から、コクと香りがある赤酢(粕酢)をつくり、握り寿しブームだった江戸で評判を得ました。捨てられるものをうまく使いこなすのは、創業時からの遺伝子とのこと。

創業200周年を迎え、新スローガンが「やがて、いのちに変わるもの。」に。今後、気候変動や人口爆発によって食料や栄養が今以上に不足すると言われていることから、2018年には、人と社会と地球の健康、おいしさと健康を一致させることを目的とした「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定。その象徴となるブランドとして2019年3月に「ZENB」が誕生しました。

ZENBは5つのことにこだわっています。「植物を最大限活用」「添加物に頼らない味づくり」「素材の栄養を活かす」「お客様への安心・安全をお届けするための農薬管理」「原料の安全性の現地確認」など。野菜まるごとの恵みをいかして、おいしく、健康によく、環境にもよいという新しい食生活を提案しています。

実際のところ、日本でも自然災害が多発。食料不足は決して対岸の火事ではないでしょう。食品廃棄を減らして可食部を増やし、さらにそこからおいしく栄養をいただけることは、とても素晴らしい近未来的な取り組みだと思いました。
 
第二部は、野菜ソムリエプロ出口恭美子さんにバトンタッチ。

ZENBアンバサダーに就任された出口さん

ココがすごい!と思うポイントは、パーティやSNS映えする「彩り」、野菜の皮や芯までつかうことでまるごと野菜の「栄養」と、「味の深み」、ちょい足しにつかえる「手軽さ」など。粉チーズにZENB PASTEを混ぜてクラッカーにのせるだけでも、おいしいおつまみになるのだそう。なるほど!
 
ZENB PASTEは、野菜とオリーブオイルのみでつくられています。そこで出口さんが提案した実験タイム。さやごとの冷凍枝豆とオリーブオイルをミキサーで粉砕したものが配られました。

さやごとミキサーにかけた枝豆ペースト

おいしいか、どうかって? それはもうご想像の通りです。口の中は、さやの筋っぽさであふれています。

ZENB PASTE枝豆

一方、ZENB PASTE枝豆は、口あたりがよく、濃厚な枝豆の味がします。同じ材料でも大きく違うのは、ミツカンの独自製法にて実現したなめらかさ。しかし、詳細は企業秘密とのことでした。

ZENB PASTE 5種類

枝豆以外のZENB PASTEも試食してみます。「えんどう豆」は枝豆よりも色が濃く、枝豆とはちょっとだけ違う豆の風味がしました。「コーン」は濃厚なとうもろこしの味。「ビーツ」と「パプリカ」もそれぞれ濃縮された味わいで、会場での人気を二分していました。個人的には、パプリカが最も好きな味でした。
 
さて、実験はもうひとつ。ヨーグルトにペーストを混ぜての試食です。単体だと濃厚で、ねっとりとした感じがありましたが、ヨーグルトとブレンドするとさっぱりとした味わいとパステル調のやわらかい色合いに。アイスクリームや生クリーム、豆乳などに混ぜるなど、さまざまにアレンジが楽しめそうです。

プレーンヨーグルトにZENB PASTEを少しずつ


ちょっと混ぜるだけで、カラフルなディップに

第二部後半は、出口さん考案の「ZENB PASTE枝豆と山芋のすり流し」の試食。「出汁との相性が抜群!」「和食にとっても合いますね。」といった声があがっていました。アレンジとして、山芋を少し多めにして、豚しゃぶにかけたり、お鍋のつけ汁にしてもおいしいとのことでした。そして最後は、「ZENBの輪を広げよう!」のグループワーク。どういう人たちに食べてもらいたいか、その人たちにどう訴求したらいいかを、テーブルごとに話し合って発表です。参加者からたくさんの面白い意見が出されて盛り上がりました。

笑顔が素敵だったZENB JAPANのみなさん!

この春ZENBシリーズに、ひとくちサイズのまるごと野菜「ZENB VEGE BITES」が新商品として仲間入り。なんと1袋で1食分の野菜も摂れるとのこと。これからの商品展開も楽しみです。

ビーツ、パンプキン、キャロットの全3種類

新感覚野菜のZENBについて詳しくはこちら

ZENBサイト >

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取材協力・画像提供:ZENB JAPAN株式会社

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written by

タナカトウコ

/取材・文・撮影

野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザー。薬膳や漢方の資格も複数保有し、「食」を軸に多角的に活動中。書籍に「日本野菜ソムリエ協会の人たちが本当に食べている美人食」「毎日おいしいトマトレシピ」「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」等がある。

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