今年のお中元は何を贈り、何が届きましたか。もらって嬉しい高級フルーツの代表といえばメロン！年間を通じて国産品が出回っていますが、特に7月は全国各地のメロンが収穫期を迎えています。令和2年産メロンの都道府県別出荷量をみると、国内収穫量134700トンのうち、第1位は茨城県31600トン、第2位は熊本県23100トン、第3位は北海道で20100トンとなっており、山形県、青森県、愛知県、千葉県、静岡県なども名産地として知られています。産地ごとの出荷期間は南から順に、熊本県は10月から翌5月、愛知県は5～7月、静岡県は周年、千葉県は6～8月、茨城県は4月～10月、山形県は6～8月、青森県は7～9月、北海道は6～10月となっていて、途切れることなく年間を通じて国産メロンを味わうことができます。

　ちなみにウリ科キュウリ属のメロンは、野菜のような育ち方をするため、スイカやいちごとともに果実的野菜として分類されていますが、店頭では果物として扱われています。

果肉の色や果皮の網目で種類あれこれ！

　メロンの原産地は東アフリカや中近東とされ、古代エジプトや古代ギリシャでもメロンの仲間が栽培されていたそうです。日本でも弥生時代には東洋系メロンの仲間のマクワウリが栽培されていたようで、全国各地の遺跡から種が見つかっています。日本で温室メロンが生産されるようになったのは大正時代からで、現在、主流となっているのは西洋系メロンです。
　メロンは果肉の色で、青肉系、赤肉系、白肉系に分けられます。また、網目があるものはネット型、ないものはノーネット型と分類されます。たとえば、マスクメロン、アールスメロン、アンデスメロン、アムスメロン、肥後グリーンなどは青肉系のネット型です。クインシー、ルピアレッド、夕張キング、鶴姫レッドなどは赤肉系のネット型です。ノーネット型には、プリンス、キンショウ、ホームランなどがあり、プリンスは青肉系、キンショウとホームランは白肉系に分類されます。こうした特徴を知って食べ比べてみるのも面白いのではないでしょうか。

メロンの栄養学

　100g当たりの栄養価としては、体内の余分な塩分（ナトリウム）の排出を助けるカリウムは350mg、造血のビタミンとも呼ばれる葉酸は24μg、抗酸化力にすぐれたビタミンCは25mg含まれています。特に赤肉系のメロンには、体内でビタミンAとなって肌や粘膜を健やかに保つのに役立つベータカロテンが3600μgも含まれ、これは小松菜やケールよりも多く、まさに緑黄色野菜のようなフルーツなのです。

おいしいメロンの選び方と食べ頃の見極め方！

　均整のとれた丸い形で、ずっしりと重く、ネット型の場合は網目が細かく盛り上がっているものを選びます。甘い芳香がして、ツル付きの場合はツルがしなびてきて、お尻の周囲に弾力を感じたら、食べ頃のサインです。ただし、店頭に並んでいるメロンを押して確かめるのは厳禁！必ず購入してからお試しください。まだ硬い場合は、常温で追熟し、食べ頃になるのを待ちましょう。カットしたメロンはラップで包んで冷蔵し、できるだけ早く食べましょう。冷凍してから半解凍し、シャーベット状で食べても美味です。

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　青肉系と赤肉系のメロンを使った、一度はやってみたい憧れのメロンパフェ！最も糖度の高い種の部分は、ザルでこして果汁を集め、刻んだ果肉とともに寒天に。透明なグラスに盛りつければ美しい色合いを楽しめますし、メロンを器にすればより贅沢な仕上がりに。2種類のメロンが手に入ったら、ぜひチャレンジしてみてください。