2015年12月8日UP
華やかなツリーがショーウインドウを飾る季節になりましたが、今年のクリスマスのメニューはお決まりですか。ターキーやチキンに添えるなら、芽キャベツがおすすめです。
12月から2月にかけて旬を迎える芽キャベツは、直径2~3センチの小さなボディに、なんとキャベツの4倍ものビタミンC(いずれも生で比較)が含まれており、数ある野菜の中でもトップクラスの含有量です。国産の多くが静岡県産です。
地上へまっすぐに伸びた茎の先端の葉の付け根から次々と脇芽が結球し、1株に50~60個もぎっしりと実が付くことから「子持ちかんらん」とも呼ばれます。葉がギュッと締まっていて火の通りが悪いので、調理の際は半分に切るか、丸ごと使うなら軸から十文字に切込みを入れるのがポイント。ゆでるかソテーしてメインディッシュの付け合わせにしたり、シチュー、グラタン、クリーム煮、メンチカツ、鍋物などにも適しています。ほんのりとした苦みが、ほくほくと甘い味わいのアクセントになって、乾杯のスパークリングワインともよく合いそうです。
芽キャベツとオリーブオイルは相性バツグン。より芽キャベツの風味を引き立てるため、オイルは鍋底が隠れる程度の量に控え、ふたをして蒸し焼きにして仕上げました。今回はローズマリーを添えましたが、お好みのフレッシュハーブでお楽しみくださいね。
作り方
小さめのフライパンの底が隠れる程度にオリーブオイルを注ぎ、刻んだアンチョビのフィレ1切れ、スライスしたにんにく1片、塩こしょう少々を入れて中火にかけ、いい香りが立ってきたら半分に切った芽キャベツの断面を下にして並べます。焼き目がついたら食べやすい大きさに切ったエリンギとミニトマトを加え、ローズマリーをのせ、ふたをして火が通るまで加熱すれば出来上がり!
文/写真:野菜ソムリエ 堀基子