2015年6月24日UP
父がガンを患い他界したのは、今から30年程前、まだ48歳という若さの時だった。その日以来、どうしたらガンを予防出来るのかをずっと考え続けてきた。そして、自分の年齢が父の亡くなった年齢に近づくにつれ、さらに意識して生活するようになっていった。
今から5年前のことだ。米国アカデミーが1982年にガンの予防としてにんじんの効能を発表していたこと、先進国の自然療法病院ではにんじんりんごジュースを治療のメインセラピーとして用いていることを耳にした。にんじんは、カロテンが豊富で免疫力を高め、感染症やガン予防に効果的といわれている。りんごは、ビタミン・ミネラル類・有機酸・食物繊維がバランスよく含まれている。腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖や活性酸素を除去するポリフェノールなども含まれており、ガンや炎症などの改善効果も期待できるという。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざもあるほどだ。
早速、にんじんりんごジュースを毎日飲むことを決めた。酵素の損失が少ないと言われている低速ジューサーを購入し、起床後一番ににんじんりんごジュースを作って飲むのが毎朝の日課となった。ジュースには、レモンを絞ったり、オメガ3の良質な油を加えたり、時には冷蔵庫に残っている野菜を加えてみることもある。その日課は、今も欠かさず続けている。
にんじんりんごジュースを飲みはじめてからの5年間、風邪などの病気になることがなく、免疫力が強くなったと感じている。フルマラソンには4回挑戦して完走もした。48歳の誕生日は、富士山頂で迎えたほどだ。現在は、亡くなった父の年齢を過ぎているが、無事健康に過ごしている。健康を維持するための食生活を学び、様々なことへも挑戦するようになったのは父のおかげだとつくづく思う。
仕事では、病院勤務から企業の社員食堂へ転職し、病気になった人への栄養指導から、病気を予防するための栄養指導へと業務内容が変わることとなった。健康な人に興味を持って野菜を食べてもらうためにはどうしたらいいかと考えた結果、たどり着いたのがジュニア野菜ソムリエ講座であった。資格取得後、社員食堂の野菜メニューを増やしてみたり、POPで野菜の魅力をアピールしてみたりしたところ、健康診断の結果が良かったという報告が多くなった。今、社員食堂で人気のメニューはオニオンサラダだ。自分だけでなく、まわりでも健康を意識する人が増えつつあり、嬉しい限りである。
コーゲヨーコさんのプロフィール
山口県在住。ジュニア野菜ソムリエ。管理栄養士歴25年、病院勤務を経て現在企業の社員食堂勤務の傍ら、雑誌掲載・セミナー・食育講演・料理教室など多数。著書「その食事でいいの?あなたの人生が変わる食育」好評発売中。
管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」http://ameblo.jp/balance-club-yokosan/
取材 / 文:野菜ソムリエ / ベジフルビューティーアドバイザー タナカトウコ