取材ノート
チェリーに、洋梨、バナナまで!
海外からも人気が高まる「フルーツ醤油」って?

発酵食品をテーマにしたマルシェで見かけた
「ビューティソイソース」という名のフルーツ醤油。
醤油とフルーツ???
意外な組合せに恐る恐るテイスティングしてみると、
その味わいのよさに驚かされました。

今回はこの調味料の開発をされた
株式会社エドデザインワークスの岡崎さんに、
フルーツ醤油開発の背景などをお聞きしました。

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■フルーツ醤油とは、どのような醤油ですか?

絞り立てのうす口醤油に、フルーツ果汁、純米酢、純柿酢などをブレンドしたものです。3年以上の歳月をかけて商品化しました。果汁等をブレンドすることで減塩にもなっています。美容と健康も考えた、洋食にも合う調味料です。

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■醤油にフルーツを組み合わせるに至ったきっかけは?

アパレルの仕事で欧州へ行っていた時に、日本から輸出するものは何かないかと考えていました。和食ブームもあり、醤油や味噌をと思いましたが、それらは既に現地にあります。そこで、洋食にも合う何か変わった調味料を作れないかと思ったのです。
 
フランス料理ではソースにフルーツを使うことがあります。そこにヒントを得て、フルーツと醤油を組み合わせた調味料の開発を始めました。8年前のことですね。現在はフランスと台湾に輸出しています。

■海外向けだから「ビューティソイソース」なんですね。
 ところで、うす口醤油を使っている理由はなんでしょうか?

うす口醤油は色が淡いため、それぞれの果汁の色が反映されてとてもキレイな調味料となります。なお使用しているのはオオギイチ醤油の昔ながらの天然醸造のうす口醤油。京都の名だたる料亭でも使われている上質なものです。日本の「おいしい」を世界に伝えたいという意味もあります。

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■商品開発で苦労したことはありますか?

醤油には「食材のにおいを消す」という作用があります。よって、ブレンドしたフルーツ果汁の香りも消してしまうのです。1〜2日はよくても、日ごとに香りが無くなってしまう。それでは商品として成立しませんよね。香料や添加物を使わないことにこだわったので、香りと味の調整、フルーツ感を出すことにとても苦労しました。

■どのようなフルーツで商品化しましたか?

最初は、チェリー、バナナ、洋梨、ざくろ、ぶどう、ブルーベリー、ラズベリーの7種類でした。今は、カシス、桃、パッションフルーツが加わって、10種類になりました。この夏には、マンゴー、ライム、パイナップルの3種類が新発売の予定です。

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■いろいろなフルーツの醤油があって楽しいですね!
 人気が高いものはどれですか?

「ぱっしょんふるーつしょうゆ」「ももしょうゆ」「らずべりーしょうゆ」などですね。どちらかというと、酸味が強いものに人気の傾向があります。

■おすすめの使い方を教えてください!

カルパッチョにオリーブオイルとお好みのビューティソイソースを一緒にかけて食べるのがおすすめですね。スイーツには、ラズベリー、カシス、チェリーがよく合うと思います。

サーモン×ぱっしょんふるーつしょうゆ

【料理例】サーモン×ぱっしょんふるーつしょうゆ


【料理例】豚しゃぶ×ももしょうゆ

【料理例】豚しゃぶ×ももしょうゆ

■ちなみに、岡崎さんのお気に入りフレーバーはどれですか?

個人的に気に入っているのは、ラズベリーとチェリーでしょうか。
「らずべりーしょうゆ」は、オクラ納豆にかけて食べます。
「ちぇりーしょうゆ」は、鯖寿司との相性が抜群ですよ。

■えええ!納豆ですか!!(驚)

はい。納豆だけでなく、焼き魚にかけてもおいしいですよ。
ビューティソイソースは、100mgに8gと塩分量が低いので、
お醤油の代わりに使えば普段のお食事の減塩になります。

■なるほど。まずは納豆で試してみます!
 今日は貴重なお話をありがとうございました。

取材協力・写真提供(料理例):株式会社エドデザインワークス
SOY&CO1879 http://soyandco.com/

取材・撮影 / 文:野菜ソムリエプロ・ベジフルビューティーアドバイザー タナカトウコ