2016年4月6日UP
近年、スーパーの青果コーナーなどでもすっかりおなじみの豆苗。年間を通じて店頭に並んでいますが、ごく一部で栽培されている露地栽培のものは3月から5月が収穫期です。
豆苗は、エンドウ豆の若葉と茎を食べる緑黄色野菜。もともとは中国野菜で、春の新芽を手摘みで収穫する、季節限定の高級食材とのこと。中国には豆苗専用の品種もあるそうです。日本では20年ほど前から植物工場での水耕栽培が始まり、衛生的なハウスの中、天候や害虫の影響を受ける心配もなく、温度などの環境がコントロールされた植物工場で通年栽培されています。
注目すべきはその栄養価で、100gあたりのビタミンCは74mgと、ゴーヤーやピーマンに匹敵するほど。ベータカロテンもほうれん草や春菊並みの4700mg。ビタミンB群や食物繊維なども豊富です。
買ってきた豆苗は、根付きのものはパックのまま冷蔵庫内で根を下にして立てて保存しましょう。根付きの豆苗は、根のすぐ上にある脇芽より上でカットして調理に使い、その脇芽を育てれば再収穫が楽しめます。栽培のポイントは、根だけが水に浸るようにして水栽培し、1日1回は必ず水替えするようにして日の当たる室内で育てること。ぜひお試しくださいね。
加熱調理はもちろん、生で食べても美味な豆苗は、サラダにもピッタリな野菜。そこで、今、ニューヨークで大流行というチョップドサラダを作ってみました。ほのかな豆の風味とシャキシャキと食感をお楽しみください。
作り方
豆苗1パックは1センチの長さに切り、ミニトマト10個は1/4にカット、赤・黄色パプリカと紫たまねぎ各1/4個は1センチ角に刻みます。軽く塩こしょうしてソテーした鶏むね肉100g(市販のサラダチキンでもOK)も1センチ角に切り、食べる直前に、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1、レモン果汁大さじ1、塩こしょう少々を合わせたドレッシングで和えます。
文/写真:野菜ソムリエ 堀基子