2025年4月9日、「第4回全国トマト選手権」が東京と大阪の2会場で同日開催されました。東京会場では「ラージ部門(100g以上)」、大阪会場では「ミディアム部門(31g~99g)」を、野菜ソムリエたちが食味評価。全国から寄せられた数多くの品から、今もっともおいしいトマトをそれぞれの部門から選出しました。
2025年4月9日、「第4回全国トマト選手権」が東京と大阪の2会場で同日開催されました。東京会場では「ラージ部門(100g以上)」、大阪会場では「ミディアム部門(31g~99g)」を、野菜ソムリエたちが食味評価。全国から寄せられた数多くの品から、今もっともおいしいトマトをそれぞれの部門から選出しました。
「ラージ部門」では全国から42品のトマトがエントリー。前半と後半で評価員を入れ替え、半量の21品ずつを担当することになっていました。今回もいつもと同様に商品名(品種)、産地・生産者情報のすべてを伏せたブラインドによる食味評価が行われます。前半はエントリーナンバー1番〜22番(1品キャンセル)が席にセットされていました。
評価員は、食味評価の前に必ず味覚識別テストを受けることになっています。甘味・塩味・酸味・無味の4種の水溶液を判別するもので、味付けはかなり薄め。前日から刺激物を食べず、もちろん体調も整えてのぞみます。テストの正解はすべての審査が終了後に公開。今回もクリアできていてホッとしました。
私は付箋が貼られた6番から食味評価を開始。それぞれに異なる番号から審査を始めるのは、公平を期すためのルールです。
最後に一番おいしいと感じたトマトをひとつだけ選ばなければなりません。どのトマトも味わい深く、1つ選ぶのは非常に難しく感じました。なんとか4品にしぼり、おかわりをいただいて再び味を確認。迷いながら1品を選び、審査を終えました。
野菜ソムリエの資格保持者33名によって、同様にブラインド食味評価が行われました。
審査結果は以下の通りです!
※敬称略(販売時の商品名/出品農家・団体名/生産地)
・ひと口目にしっかりとした酸味を感じ、後に甘みがじわじわと口の中に広がる。青っぽいトマトらしい余韻がある。果肉にも噛み応えがあり力強い味わい
・甘みとうま味のバランスが最高なトマト!コクがあり、トマト味の良さが引き立ちます。果皮もほどよい硬さで食感も楽しめた。サラダでたくさんたべたい!
真摯にトマトに向き合い、食べて頂ける方の笑顔と健康を思い大切に育てています。
・果皮がしっかりしていて噛めば噛むほどその果皮から甘みとうま味がどんどん湧き出てくる感じで、ずっとモグモグ食べていたいトマトでした。
・はじめに酸を強めに感じるが、噛むほどにジュワジュワと甘みとうま味が出てくる。味がしっかりと濃くバランスの良いトマト。
「さわとまと」シリーズは、土の代わりにココナッツのヤシガラを用いて、光合成の効率に着目しつつ、与える水分を上手に制限しながら栽培している、他の一般的なトマトとの「差は糖(度)」というコンセプトのフルーツトマトです。
「さわとまと甘美」は、酸味やえぐみが少なく食感の良い平均糖度9度以上のトマトです。
ホームページ:https://sawatomato.jp
■全国青果物選手権HP:
タナカトウコ
/取材・文・撮影
野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザー。薬膳や漢方の資格も複数保有し、「食」を軸に多角的に活動中。書籍に「日本野菜ソムリエ協会の人たちが本当に食べている美人食」「毎日おいしいトマトレシピ」「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」等がある。
インスタグラム toko_tanaka