取材ノート
今、もっともおいしいミニトマトは?
第4回全国ミニトマト選手権開催

2025年5月21日、農産物のさらなる価値向上を目指す青果物の品評会イベントとして「第4回全国ミニトマト選手権」が開催されました。エントリーされたミニトマトは全部で104品。東京と大阪の2会場で52品ずつの審査を行い、今もっともおいしいミニトマトが選ばれました。

今回は東京と大阪を合わせて総勢61名の野菜ソムリエたちが評価員をつとめ、商品名(品種)、産地・生産者情報のすべてを伏せたブラインドで食味評価が行われました。


東京会場では、前半はAグループ(エントリーナンバー1番〜26番・1品キャンセル)を、後半はBグループ(エントリーナンバー27番〜52番、105番)をそれぞれ審査。

まずは味覚識別テストから。かなり薄い濃度の甘味・塩味・酸味・無味の4種の水溶液を判別し、すべての審査が終了後に答えが公開されます。(全問正解でホッと一安心)

 

筆者は前半のAグループの評価員をつとめました。公平を期すために、付箋の貼られた番号から食味評価を行っていきます。私の席は15番に付箋が貼られていたので、15番のミニトマトから審査を始めました。2粒ずつ配布されているうちの1粒をまずは手に取り、丸ごと口の中へ。果汁は多め、酸味が際立つ中に甘みがあり、独特なうまみも感じられました。果皮はやや硬く口に残る感じがあったものの、個人的には好みの味わいでした。次は16番、17番と順に評価を進めていきました。

前半Aグループの評価員のみなさんも集中して食味評価を進め、ひとつひとつ丁寧にコメントを記入していました。

15番から26番まで、そして1番から14番までの評価を終え、最後に一番おいしいと感じたミニトマトを1品だけ選ばなければなりません。どの出品者も選りすぐりのミニトマトを送り出しているわけですから、ひとつ選ぶのは毎度のことながら悩みに悩みます。今回は6品まで絞り、おかわりをいただいて個人的最終オーディションを行って選びました。

審査終了後、会場の出入り口には、つややかで張りがありヘタがピーンとのびたミニトマトがずらりと並べられていました。その佇まいから、生産者さんたちの意気込みがひしひしと伝わってきます。

評価員の役目を終えた野菜ソムリエたちは52品のミニトマトの前で、「どれが好みだった?」とにこやかに情報交換をしていました。

前半の評価員が退出後、速やかに後半Bグループのスタンバイが始まりました。

東京会場で審査されたミニトマトの一部です。赤系が大半の中、カラフルミニトマトの出品もありました。

 

後半Bグループの審査風景。評価員のみなさんが、真剣にミニトマトと向き合っている姿が印象的でした。

こちらは大阪会場の審査風景。エントリーナンバー53番〜104番のミニトマトについて、ブラインドによる食味評価が行われました。

 


審査結果は以下の通りです!
※敬称略(販売時の商品名/出品農家・団体名/生産地)

2年連続受賞
<最高金賞>
「クラシックトマト 『ショパン』」
SKファーム

(長野県佐久市)

<評価員のコメント>

・非常にバランスのとれた味わい。甘さ→うま味→酸味と口の中で交互に味わいが登場するのでまるで1本のストーリーを読んでいるかのようなドラマチックなトマトでした
・ジューシーさに驚きました。糖酸バランスのよいジュースのような、果皮のかたさもちょうどよいのにこんなにジューシーな果汁を含んでいるとは!

<おすすめポイント>

糖度11~12度(年間平均)。
『 Classic Tomato 』はクラシック音楽を 聞いて育ちます。
ただ甘いだけではありません。最高の『甘さ・酸味・余韻』が特徴です。
私たちがお届けするのは 『感動のおいしさ』です。

<お問い合わせ>

ホームページ:https://www.skfarm.net/
Instagram :https://www.instagram.com/classictomato/

 

金賞以降は下記リンクからご確認ください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000110263.html

ご出品いただいた生産者の皆様、ありがとうございました!

 

■全国青果物選手権HP:

https://www.vege-fru.com/event/seika/

photo
written by

タナカトウコ

/取材・文・撮影

野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザー。薬膳や漢方の資格も複数保有し、「食」を軸に多角的に活動中。書籍に「日本野菜ソムリエ協会の人たちが本当に食べている美人食」「毎日おいしいトマトレシピ」「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」等がある。

インスタグラム toko_tanaka